ULTLA
SEZON ART GALLERTY(東京)
2017年2月18日(土)〜3月26日(日)

https://www.artsy.net/show/sezon-art-gallery-mitsumasa-kadota-ultra












ULTRA

現在、「絵画」においてメディウムの純粋な追求は、もはや過去のものとなり、今日には有効でないとする風潮がある。これは、今日の美術表現がより横断的な可能性を獲得したことを示唆すると同時に、純血な表現の可能性や追求に限界を見出し、放棄したとも言える。日本において、この地理的・文脈的に孤立した環境が、この「ポストメディウム的状況(post-medium condition)」を契機とし、今日のオリエンタリズム、もしくは独立的なメディウムコンディションとして、アートシーンに異色を放ったことは記憶に新しい。西洋の正統とされてきた文脈継承の有効性が揺らぐ今日において、過去から現在まで変則的に洋の東西が入り混じる曖昧な文化背景(グレーゾーン)の日本は、むしろこの問題を積極的に消化し、有効化したとも言えるのかもしれない。私の画家としての立ち位置を育んだ環境は、少なくともこのような時流があり、これらを無視することは難しかった。しかしそれ故に、絵画においては地と図の関係のように、切っても切り離すことのできない自己批判的対象や問題として、今日の絵画の「メディウム」の有効性を再考察するべき意識と欲求が、私の中に強く形成されていったのだった。 時代と環境を超えて、伝統的なメディウムの限界を積極的に享受し、新たな表現の可能性を模索することは、今この状況にある私のすべき仕事であると直感している。

2017年2月  門田光雅


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